2024/11/29 言語聴覚士の田宮久史先生を講師にお迎えして、『小児期の吃音における初回面談の重要性』を開催しました。録画視聴の準備ができましたので、併せてご案内いたします。
言語聴覚士、ことばの教室の先生、心理の先生、医師・歯科医師の方など、たくさんの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
田宮久史先生(言語聴覚士、公認心理師)は、久美愛厚生病院(岐阜県高山市)にて成人・小児の言語聴覚療法に携わる傍ら、吃音に関する講演会や地域活動を長く行っていらっしゃる先生で、日本吃音・流暢性障害学会 研修・講習会委員でもあります。
講座では、前半で、吃音が悪化していく要因のわかりやすい解説を含めて吃音に関する知識を整理していただき、後半は、実際の初回面談の実技について、日本吃音・流暢性障害学会の吃音臨床の手引きに基づいてご解説いただきました。
実際の患者様とのやり取りの動画や、模擬面談の動画もあり、翌日からの臨床に生かせる部分がたくさん含まれたあっという間の90分でした。時間を延長して一つ一つのご質問にも丁寧にお答えいただき、ご参加の皆様にとっても実りの多い時間となったのではないかと思っています。
議論の多い分野であり、また、これが正解、というものがあるわけでもなく、田宮先生と同じことができるわけではありませんが、この講座を通して、悩みを抱えていた専門職の方や、その先にいらっしゃる相談先不足でつらい思いをされている吃音のある方に、少しでもお役に立てましたら幸いです。
ご参加の方からのご感想をご紹介いたします。アンケートへのご協力、誠にありがとうございました。
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●初回面談のロールプレイがとても分かりやすく、すぐに次回の面談で活かせると思いました。また、初回ではなくても毎回の支援に活かすことができると思いました。参加して本当に良かったです。ありがとうございました。
●個室の中で行われている場面を見せていただけたことが何より貴重でした。
●初回面談をVTRで学ばせて頂き、保護者やお子さんへの説明の仕方等本当に勉強になりました。ありがとうございました。
●具体的な実践や模擬初回面談など自分の体験と比較しながら見ることができ勉強になりました。初回面談で踏み込んで話していくことに少し躊躇していたのですが、年少さんでも自覚している、などの話も聞き、うまく聞いていけるといいなと思っています。時間切れもあるとのことでしたが、質問にも丁寧に答えていただきありがとうございました。頑張って子どものために動いていきたいと思っています。
●吃音の進展について理解が深まりました。ご本人やご家族への言葉のかけ方などを具体的に教えていただけて、とても分かりやすかったです。ありがとうございました。
●教員として自分が行っている初回面談と、医療場面とを比較し、子どもや保護者へのことばのかけ方や伝え方など、とても参考になりました。
●吃音の具体的な相談場面を実際に見せていただくことで、すごくわかりやすかったです。子どもさんもわかっていないようで、自覚をしているということに衝撃を受けました。これから、実際の相談場面で早速、今日学んだことを活かしたいです。本当にありがとうございました。
●丁寧に分かりやすい内容でした。面談のロールプレイのVTRも吃音への切り込み方が勉強になりました。実際の臨床では社会不安や発達障害を併せ持つ子が多く、対応が難しいと感じています。先生のやり方を参考に丁寧且つ真摯に対応していきたいです。
●実際の臨床映像やロールプレイがあり、とても分かり易やすいご講義でした。
●未就学児にも自己理解を促していくということにびっくりしたが、子どもの安心して過ごせる環境を作るためには不可欠だということで納得することができた。
●初回面談のVTRを見せて頂き、声のトーンや話すべきポイントが分かりとても参考になりました。 私は2年目STで、これから吃音臨床に関わる予定なので、先ずは手引きを確認したい。 実際の評価方法や訓練方法などを是非ご講義頂きたいです。 吃音臨床については、様々な先生の考え方があり少し混乱する部分があるのが正直な感想です。
●具体的でわかりやすくとても良かったです。特に初回相談の様子はDVDにして販売して欲しいと思いました。
●実際の面談の場面や模擬の面談を見せて頂けて、どのように進めていくのかがよくわかりました。丁寧に、寄り添って、伝えるべきことをしっかりと伝えるなど多くを学べました。
●本人が話し方の工夫をする事に対して、本人は懸命に努力しているわけで、ダメとは言いにくく、どのような伝え方をすればこちらの意図が伝わるのか悩むことがありましたが、今後は今までよりも少し上手く伝えられるような気がします。ありがとうございました。
●実際のお子さんや母親の声、ロールプレイがあり、とても参考になりました。講義のみではイメージ出来ない、間の取り方や話の持っていき方、実際に子どもへどのように伝えるか、が分かりとても有意義な講座でした。今後は、田宮先生がなされている直接訓練についてもセッションを見学したり、お話を聞きたいです。
●吃音相談の臨床の具体的な学びが出来ていろいろ参考になりました。 自分のありのままを受け入れてくれる周囲の存在があれば二時障害には至らない事を確認出来ました。先生のように丁寧に説明出来る自信はないですが出来る限りの支援を目指していきたいです。
●吃音への寄り添い方・伝え方の必要性を理解しましたが、大変さも痛感しました
●ことばの教室幼児部の保育士をしております。以前にもまして吃音に関する問い合わせが最近増えており、受講しました。 地域の療育センターのSTさんも評価はしてもアプローチはしないというスタンスのため、学校に併設されていることばの教室へ問い合わせが時々あります。 今まで、その子の話の内容に関心を寄せ、話し方を受け入れて、環境調整をしてと形式的なことしか知らず対応できず、もやもやしていました。幼児だからとその子に直接的に吃音について認知してるか確認をしたことがなかったし、そのままでいいんだよと話せていなかった、何故重くなるかを明確に自分が知らなかったことが良くわかりました。 保護者の思いはほぼ直接何かして直してほしいと話されます。お子さんや保護者の気持ちに寄り添いながら、理解を得ながら、また周りの人の理解を得ながら、サポートしていきたいと思いました。 先生の具体的な関わり方が拝見でき、とても参考になりました。これからも年一回は講座を設けて頂きたいし、職場の仲間にも次回は受けてみてと誘いたいと思いました。ありがとうごさいました。
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この講座は、録画視聴もご用意できましたので、併せてご案内いたします。
なお、今回お時間を延長させていただいたため、質疑応答のうち事前質問部分については動画に含めております。
その他、一部編集してある箇所がございますのでご了承ください。
録画視聴のお申し込みはこちらから:https://20241129-video1.peatix.com
※受講者の方には無料提供となりますので、メールのご案内に従ってご視聴ください。
※動画の視聴期間は 2025年1月7日(火)まで です
お問合せ E-mail info@kotoba-support-net.org
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