ことばサポートネットの事業の1つ、施設連携の一例をご紹介します。
機能性構音障害・口蓋裂の構音障害を専門とする言語聴覚士の数は少なく、勤務先に先輩が不在、自分ひとりしか言語聴覚士がいない、という場合も少なくありません。
患者さま、利用者さまに対応する中で、”この練習方法で良いのかな?” ”なかなか進まないけど、他に良い方法があるのかな” “正しく評価できているのだろうか・・・?” などと、自分自身を振り返った経験をお持ちのSTの方は多いかと思います。
身近に相談できる相手や機関がない方々とでも、オンラインであれば、一緒に評価のまとめや訓練プログラムの立案、練習方法の具体例などを相談しながら検討することができます。病院・施設などでの実際の臨床場面に、当法人の言語聴覚士がオンラインで参加させていただくことも可能です。
当法人では、クリニック等に在籍されている言語聴覚士の先生と、ケース検討を行なったり、実技を交えながら音作りの方法を確認したりするお取り組みを行っています。
〜 ある日のご相談の例をご紹介します 〜
※個人情報保護のため、一部情報を改変しています
い列・さ行に側音化構音を認めるお子さんの構音訓練の進め方について
・「す」の練習にしばらく取り組んでいるが、音作りがうまくいっていない
・口腔周辺に触ることへの抵抗感が強く、何か手立てはないかと困っている
とご相談を受け、より詳しい情報を伺いながら、そのお子さんと先生にあった方法を一緒に考えました。
舌の脱力から「す」を導く方法を提案し、実際にお子さんを誘導する場面を法人スタッフがモデルとしてお示しながら相談者様にも子ども役を体験しただき、そのうえで相談者様自身に法人スタッフを子ども役にして実習を行ってもらいながら、進め方を確認しました。
法人STが実際に発音練習の際に行っている声かけの仕方や説明に用いるイラストも用いつつ、練習場面の様子を具体的にイメージしながらプログラムを検討していくほか、想定される誤りとそれに対する対策についても可能な範囲で打ち合わせを行うことで、次回の相談日までの練習を効果的に進められることを目指しました。
ご利用いただいた先生からは、 “自信をもって指導できました” ”似たケースにも応用することができました” とのコメントをいただきました。
〜〜〜
発音練習は、何か1つ決まったやり方があるわけではなく、相手や状況に応じてこちらの対応を臨機応変に変更していく必要があり、その技術は教科書を読むだけではわかりづらい部分もあるかと思います。
発音練習を担う言語聴覚士やことばの教室の先生等の負担が軽減することが、患者様・ご利用者様の負担軽減、定員いっぱいで利用ができないなどという方の受け入れ先確保にもつながると考えています。
職場で”お昼休みにちょっと先輩に相談する”、”同僚と実技練習をする”ような感覚でご利用いただければと思っています。
施設さまとのご契約について
ご利用いただいた時間に応じて月毎に請求書を発行いたします
1回のサービスに、複数人同時にご参加いただくことも可能です
詳しくはこちら▼をご覧ください
施設契約にご興味をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、メールにてお問合せください。
Comments