2024年6月30日 愛知県産業労働センターにて行われた愛知県言語聴覚士会 学術集会のディスカッション(小ホール 11:00-)で当法人代表理事がパネリストとして参加いたしました。
同日午後の会長講演では、吃音親の会の石垣様による折り本の紹介がありましたので、許可を得て紹介いたします。
きつおん「折り本」について
13:10‐の会長講演では、吃音臨床に長く携わられている土屋美智子先生による解説に加え、きつおん親の会の石垣さんはじめ3名のゲストスピーカーの方が様々な角度からのお話があり、吃音に携わる言語聴覚士にとって重要な視点を学ぶ機会をいただきました。
石垣さんは、きつおん親の会立ち上げの経緯や保護者としての思いをお話してくださいました。また、きつおん親の会でのアンケート結果や、ご自身の経験から、専門職にどんなことを求めているのかを分かりやすく解説してくださいました。
その中で紹介があった、「折り本」について、石垣さんの許可を得てご紹介いたします。
私も実際に指導を受けながら折って作成してみましたが、楽しみながら内容にも触れることができ、園や学校でお子さんたちと吃音について学びながらみんなでワークとして作成するのにもぴったりだと感じました。
内容は、お子さんと一緒に読むにもとても分かりやすく、大切なことが簡潔にまとめられています。
たくさんの方に届いてほしいと思います。
折り本は、こちらのページから無料でダウンロードが可能です。
ディスカッションについて
小ホール11:00のセッションでは、3名の言語聴覚士が登壇し、言語聴覚士としてどんなことを大切にして職務にあたっているのかや現在の働き方などについて話題提供を行いました。
当法人からは、構音障害の臨床が可能な施設の不足に関する問題提起や、技術者養成に関する課題について紹介いたしました。また、当法人が非営利法人としての使命感を持って、誰一人取り残されない体制づくりに取り組んでいること、また、確かな技術を持つ言語聴覚士の養成に取り組み、行政や教育機関との連携にも力を入れている事などについてお伝えいたしました。
セッションの終了後には、困っている方はいても紹介先がなかったり、十分な回数が確保できない現状に課題感を感じてくださる先生方からのお声がけもいただくことができました。
愛知県で、色々な立場で活躍される先生方のお話を聞き、発音の心配事をもつ方が安心して言語聴覚士につながることができる体制づくりを、一歩一歩進めて参りたいと気持ちを新たにいたしました。
ご参加くださいました先生方、並びに、このような貴重な機会をくださいました土屋美智子先生はじめ愛知県言語聴覚士会の先生方に心より感謝申し上げます。
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